ラーメン一心 店主ブログ

富山ブラックラーメンとは?(歴史編)

こんにちは。ラーメン一心の中村です。
今回は、富山ブラックラーメンの「歴史」に絞ってご紹介します。

目次
1、富山ブラックのルーツ
2、メディアへの露出
3、ブラックから生まれた「カラーラーメン」

1、富山ブラックのルーツ

 まず最初に富山県でブラックラーメンが生まれた歴史をご紹介します。
 ブラックラー メンは、1955 年頃富山市中心部で富山大空襲の復興事業に従事している食べ盛りな若 者や汗をかく肉体労働者のランチとして醤油を濃くしたスープのラーメンを提供した ことがルーツです。食べ盛りな若者の腹を満たすこともでき、塩分補給にもなるとい う事で段々と人気が出てきたんですね。 こちらのブラックラーメン、最初は屋台での提供を行っていました。後に屋号を「大喜」として富山市西町に店を構えましたが、2000 年頃に当時の店長が店を閉めること を決意しました。 しかし、有限会社プライムワンさんが屋号を買い取り「西町大喜」として多店舗展開を を始めたことで現在も西町大喜さんは富山でも有名な元祖ブラックラーメンとしてにぎわっています。
 現在、富山県には当店を含め沢山のブラックラーメンを提供するお店が増えており、 県外の方からも「富山といえばブラックラーメン!」というようなお声をいただけるほど知名度も上がってきましたが、生まれたきっかけを知るとより富山ブラックをお楽しみいただけますよね。

2、メディアへの露出

 富山ブラックが県内客、また県外客にも名前が知られたきっかけとして、メディアへの 露出増加も挙げられますね。 2018 年 5 月放送の「秘密のケンミン SHOW」でこの富山ブラックが県民熱愛グルメとし て番組のメインコーナーで取り上げられた回があったんですが、ここでは富山県民がみな口々に「おいしい、これを食べないと富山県民じゃない。」と語っているんですよね。しかも ラーメン屋さんに入ってブラックラーメンを注文しようとしてもメニューにブラックラーメンがなく、仕方なく中華そばを注文すると出てきたのはスープが真っ黒なラーメン…ということで富山では中華そばを頼んだらブラックラーメンが届くほど当たり前の存在なんだな、という驚きの声も入っていました。(笑) さらに、そのとってもインパクトがある特徴的なスープを誰もすすらず、しかもレンゲすらついてないそのラーメンの奇妙さに驚きを隠せていませんでした。それはそうですよね、 富山ブラックは汗を沢山書いている肉体労働者のためにしょっぱく作られた歴史があり、 ご飯といっしょに食べるというスタイルなのですから。
 こういったメディアの露出もあって、段々と県外の方に富山ブラックを知ってもらえるようになってきているのがうれしいですよね。 富山ブラックの事を知らない県外の方からするととても衝撃的な見た目かもしれませんが、 そういったことも含め、ぜひ一度食べてみて頂きたいという気持ちがありますね。

3、ブラックから生まれた「カラーラーメン」

 これまで、富山ブラックに内容を絞ってお話してきました。ですが、皆さんは知ってい ますか?富山にはブラック以外のカラーのラーメンがあることを!!
 高岡にある道の駅「高岡万葉の里」はあまり知られていませんが、お土産だけでも富山県 一の品ぞろえを誇る道の駅です。しかも面白いことにこの道の駅のフードコートにはユニークなラーメンが沢山あるんです。今まで沢山触れてきた富山ブラックをはじめ、小矢部 ホワイトラーメン、高岡グリーンラーメン、桃色ラーメン、イエローラーメン、入善ブラ ウンラーメン、グレーラーメン、レッドラーメン…と 8 種類ものカラーラーメンを楽しむ ことが出来ます。衝撃ですよね(笑) 小矢部ホワイトラーメン、高岡グリーンラーメン、入善ブラウンラーメンは地名もついていますよね。この地名のついたカラーラーメンですが、これは全国的にも知名度の高い富山ブラックに対抗すべく、町の商工会青年部の有志が2010年に入善ブラウンラーメンを考案したことから始まりました。それに触発され、小矢部ホワイトラーメンも2012年小矢部市商工会の発案で生まれました。入善町、小矢部市、高岡市ではそれぞれ色の名前が入 ったご当地ラーメンを開発しており、「カラーラーメンによる地域おこし」という共通の目的に対し、これらのご当地ラーメンに全国を PR する富山カラーらーめん協議会というのも 2014 年に結成しました。 それだけ県をあげて富山のラーメンを広めていくための活動も行っているんですね。
 当店では富山ブラックを提供しており、他のカラーラーメンの提供は行っておりませんが当店 のブラックラーメンだけでなく、ご当地のラーメンをお取り寄せし、ご自宅の方で食べ比べしてみるの面白いかもしれませんね。
 今回はブラックラーメンについてご紹介いたしましたが、ブログの方でブラックラーメンについて沢山紹介をしていきますので、これからもお楽しみいただければと思います!最後までお読み頂きありがとうございました!

ラーメン一心 中村剛志